1級海技士航海
全試験地 2019-2021

2021年10月定期

受験地:大阪 問題2名分

<航海>

・電波は何故マイクロ波のパルス波なのか

・偽像の種類について

・第二次掃引偽像の計算方法

・曲率誤差とは何か

・天測での天体の選び方を説明せよ

・漸長緯度航法の利点と欠点 大圏航法の利点と欠点を挙げよ

・大圏航法の航路の引き方について

<運用 >

・船体傾斜の力関係をグラフで説明せよ

・GM曲線のGMがマイナスのグラフを図示せよ

・自由水影響について

・フェーン現象について

・偏西風と温帯低気圧の関係について

<法規>

(海上衝突予防法)

・湾曲部の操船信号の可否について

・衝突予防法第7条の衝突のおそれ

(海上交通安全法)

・来島海峡航路について

・ 航路外待機がかけられる時は

→その船は、海域は?

・指定海域とは何か

(港則法)

・港則法で追い越し可能な航路は

→また、追い越しできるのはどのような場合か

・ 汽艇等とは何か

・ 小型船の定義について

・ 小型船の航行法について

(海事六法問題)

・危険物の種類の記載場所

・衝突したときの所有者の責任

2020年10月定期

受験地:大阪 受験者:外航船社
<所感>
法規に関して、条文を正確に答えるという事は無く要点を掴んで説明するのみであった。

<航海>

・直近に乗船していた本船のレーダーの種類(メーカー 等)
・Dock 等でレーダーを新替えした際にどの様な点に注意するか
・レーダーの偽像の種類とレーダースコープ上の現れ方
・GPS が二台とも故障した場合どの様な対応をとるのか
・恒星略図を使用しての一等星の方位の推定方法。(試験官より緯度、時間等々の条件を示され、計算後渡された紙に星座名と方位を記載)
・浅水海域航行時に於ける注意事項
・推薦航路使用時の利点と注意事項

<運用>

・岸壁着岸時に風潮流以外に考慮すべき要因
・ブロッキング高気圧とは何か、発生要因と日本近海での例
・沿岸、挟水道航行中に他船と衝突しそうになった場合のアンカーを使用しての避航方法

<法規>

(海上衝突予防法)

・喫水制限船と漁ろうに従事する船との間で衝突の恐れが発生した場合、どちらの船が衝突を避けるための動作取らなければならないか。またどの規定が適用されるか

(海上交通安全法)


・航路内の灯標、浮標は航路を示す以外にどの様な目的に使用されているか
・海交法の規定が除外される船の種類は。またどの規定の履行が免除されるか

(港則法)

・港則法の境界外で当該法が適用される項目。また乗船していた船で適用されていたものは何か
・追い越しの禁止が適用除外されている航路及び追い越す際の要件は何か

(海事六法問題)

・蛍光塗料を使用しなければならないと定められている規定について

2020 年 7 月定期

受験地:横浜 受験者:外航船社と内航船社

<所感>

・2名で受験。回答につまるとヒントを出しつつ、誘導していただいた。 試験開始前に最近乗船していた船の詳細を確認された。

法規については、法規の問題の前に、法律の問題なので正確に回答してくださいと言われた

<航海>

・レーダーの偽像の種類を述べよ。鏡反射及び、二次掃引偽像は具体的にどのように表示されるか

・クロスベアリングの定誤差について述べよ

→誤差はどのように示されるか、誤差を小さくするにはどうするか述べよ

・大洋航海の航海について、考慮する事項を述べよ

・GPS 誤差の種類を述べよ。DGPS とは何か。どのような誤差が修正されるか

→GPS の 精度を示す指標を述べよ

・クロスベアリングをしたときに船位が誤差三角形の外側にくる場合について述べよ

・河川航海の航海計画立案 について、考慮する事項を述べよ

・海水比重の変化による喫水変化について述べよ

<運用>

・船体計算強度について、荷重曲線、せん断力曲線、曲げモーメント曲線の関係について述べよ

・ Z 試験とはどのようなものか述べよ

・外洋波浪図を配布され、外洋波浪図の記号等の説明

・有義波高とは何か

・台風の定義

・台風の発生地域別による名称など

・復元力曲線について述べよ

・スパイラル試験について述べよ

<法規>

・海上衝突予防法、海上交通安全法、港則法における安全な速力はどのようなものか

・港長の権限を挙げよ。

<海事六法問題>

・国際船舶が所有しなければならない条約証書の種類について

2020 年 4月定期問題

受験地:大阪 受験者:外航船社

<航海>

・レーダーの偽像の種類を述べよ。また二次、三次掃引儀像の原因を詳しく述べよ
・ARPA のロストターゲットした時に鳴るアラームの種類
・ARPA で捕捉可能なターゲット数。
・天測(計算の流れと、星の見つけ方)

<運用>

・復原力曲線に関して
・気象 FAX で取れるデータに関して
・乗船経験がある船の荷役方法
・船体に穴が開いて、浸水した時の対応
・コンスタントとは何か。

<法規>

(海上衝突予防法)

・予防法 9条8項(狭い水道等) “船舶は、障害物があるため他の船舶を見ることができない狭い水道等のわん曲部その他の水域に接近する場合は、十分に注意して航行しなければならない。” その他はどこの事か?

(海上交通安全法)

・海上交通安全法 航路航行義務がない船舶は?

(港則法)

・港則法 追い越し可能な航路名

六法の使用する問題はなし

2020年4月定期

受験地:横浜 受験者:2名(航海訓練所・外航船社)

<航海>

・航海計画(立案時間10分)。立案後、航海計画説明。

→東京湾沖 ・バシ海峡〜シンガポールでの航進目標、変針点、避険線、NGA設置、漁船群への注意を特に考慮
→季節的な気象(台風、潮流や季節風)の影響
→航路周辺の輻輳状況(大型船、漁船等)
→演習海域や海賊発生海域など注意項目あれば

・レーダー偽像の種類とPPI上での表示の仕方
・AISの表示内容と操船の際の便利な点
・GPSの原理とGPS測位の誤差 初めて入港する場合の注意点

<運用>

・浅水影響 側壁影響について、ホワイトボードで説明せよ
・波浪図に記載ある情報、高層天気図それぞれの天気図の使用用途
・スラスター使用上の注意 タグ使用上の注意

<法規>

(海上衝突予防法)

・横切り船の航法について(予防法、海交法、港則法) 追越し船の航法について

・狭い水道等の規定内容

・予防法の一般法

(海上交通安全法)

・交通法の操船信号と、予防法との違い
・喫水制限船の灯火形象物 予防法に規定のある信号について

(港則法)

・港則法での追越し規定は?例外はどこの航路か?

(海事六法問題)

・作業言語はどこに記載しなければならないか?

2019 年 10月定期

受験地:神戸 受験者:内航船社

<所感>
最初に乗船履歴が聞かれ、その後試験開始。試験は法規、運用、航海の順で質問を受けた。
法規に関しては、法規定まで覚えるようにとの事。かみ砕いた内容ではダメ。法規定まで覚える事との事。(要するに六法をまるまる覚えろとの事)

<航海>

・レーダーの偽像の種類を述べよ。また白板を使用して説明。
・レーダーにおける対水速力、対地速力に関して
・太平洋の潮流に関して(内地からシドニー向けの航路において順番に影響を受ける潮流につい
て)
・大西洋の潮流に関して
・避険線の設定方法に関して。本船、コースライン、避険線、危険物を白板書いて説明

<運用>

・GZ Curve に関して (白板を使用して説明)負の時の GZ curve の作図
・船体の動揺周期に関して
・大気の安定、不安定に関して
・救助操船方法に関して 有効なターンを全て答え詳細を説明せよ

<法規>

(海上衝突予防法)

・左転禁止について
・横切り船の航法について

(海上交通安全法 )

・水島 ・伊良湖水道航路の航法について
・中の瀬航路に関して (航路一方通行に関して)

(港則法)

・雑種船に関して
・航路航行義務 禁止事項に関して

(海事六法問題)

・基線に関して (領海及び接続水域に関する法律)
・無害通航権に関して(海洋法に関する国際連合条約)

2019年7月定期

受験地:横浜

<航海>

・レーダーの偽像を全て挙げよ

→第二次掃引偽像とは何か

→この偽像を引き起こす電波の異常伝播について説明せよ

・レーダープロッティングをする際の誤差要因とは何か

・他船の動向を取得する際にAISとレーダー情報での違いを説明せよ

・水平ビーム幅はどれくらいか

・GPS以外の測位システムを挙げよ

→GLONASSとGPSの大きな違いは何か

・航程線の航法の種類を挙げよ

→中分緯度航法について説明せよ

→真中分緯度航法と平均中分緯度航法の違いと利点及び欠点を挙げよ

・六分儀の誤差で、低高度気差とは何か

<運用>

・静的復原力曲線を図示し説明せよ

→GMはどこにあるか

→風圧モーメントを追記し、予備復原力示せ

・タグボートを使用時の注意事項について

→本船その場回頭時のタグの船尾押し・船首引きの違いは何か

・霧の種類を述べよ

・移流霧について説明せよ

・霧の定義について述べよ

→海上濃霧警報の基準について

・潮汐表でマイナスになる場合があるのはなぜか

・火災が発生時の対応について述べよ

<法規>

(海上衝突予防法)

・漁ろうに従事している船舶とはどのようなものか

→灯火・形象物は何か

・衝突を避けるため動作はどのようにしなければならないか

・第34条について説明せよ

・操船信号と警告信号の違いは何か

・追い越し信号はどのような時にどのように行うか

・あらゆる視界の状態における船舶に適用される規定は何か

(海上交通安全法)

・第3条について述べよ

・来島海峡航路の航法を説明せよ

・姉ヶ崎に入港する場合の信号はどのように行うか

(港則法)

・第18条第1項の規則について述べよ

→第2項に出てくる船舶はどのような船舶か

→適用される港はどこか

→それらの港について除外区域はどこか

→第3項のマストに表示すべきものは

・港則法で航路をもつ港を全て挙げよ

(海事六法問題)

・AISの電源を常に入れておかなければならないが、これを落としても良いのはどのような場合か(船員法施行規則)

2019年4月定期

受験地:大阪 受験者:外航船社

<所感>

試験時間は、約 90 分。 身体試験の終了後、口述試験に関して、航海、運用、法規合わせて 10 問を出題する旨説明 あり。

<航海>

・側壁影響、バンククッション、二船間の相互作用について

・新造船のレーダ据付時の注意事項について

・レーダの距離誤差について

・集成大圏航路について

→制限緯度に路等圏航路の特徴をホワイ トボードに図示して説明せよ

<運用>

・狭水道航行時の避険線について

・珊瑚礁海域の航法について

<法規>

(海上衝突予防法)

・船員の常務について

(港則法)

・停泊地の指定について

(海事六法問題)

・自動操舵設備について

2019 年 2月定期

受験地:横浜 受験者:2 人(外航船社)

<航海>

・航海計画
チャートをそれぞれ渡され、発地から着地までの航海計画(コースライン、予想される気象・海象、その他あらゆる考えられる事象)を口頭で説明。10 分間考える時間を与えられた。
(A) シンガポールから台湾までの航海計画
(A)
・AIS の説明及び ARPA との違い
・GPS の即位原理、DGPS、スペクトラム拡散
(B)
・レーダーの偽像について
・天文航法(位置決定に関する誤差など)

(B)沿岸航海の航海計画(架空の海図で日曜の朝 9 時と指定あり)

<運用>

(A)
・Z 試験について
・荒天航海について(スラミングなど)
・乗船履歴及び荷役の問い(メインは LNG 荷役)
(B)
・スパイラル試験、逆スパイラル試験について
・地上天気図、高層天気図について
・乗船履歴及び荷役の問い(バルク及び自動車船荷役)

<法規>

(海上衝突予防法)

(A)
・追い越し船(13 条)について
・狭い水道(9 条)について

(B)
・横切り船(15 条)について
・喫水制限船について

(海上交通安全法)

(A)
・海上交通安全法での追い越しについて
・来島海峡航路の航法について

(B)

・海上交通安全法での横切りについて
・瀬戸内海(備讃瀬戸、宇高、水島航路の航法)について

(港則法)

(A)港則法での追い越しについて

(B)港則法の航路の航法

(海事六法問題)

(A)女子船員の労働について

(B)航海日誌の記録について